水俣病、涙の声を聞く
NHK EYV特集5月28日放送の 「水俣病 涙の声を聞く」 を今頃だけど見た。
なんとも改めて むごい。冷酷 無残。 被害者たちの心身の叫びがテレビを震わす。 7月30日月曜日午後11時から再放送があるので、ぜひ見てほしい。
水俣病を公式認定(1956年、発生の確認。 1968年 公式見解) してからも、さらに「チッソ」は責任を認めず、有機水銀を垂れ流し続け、 その後も患者は発生し続けた。
ご存じのように、チッソ水俣工場が水俣湾に流した水銀汚染の食物連鎖で起きた病気。
これらを食べた人たちは 中枢神経を侵され、手足・全身の震え、感覚障害、運動障害、言語障害 などなどを発症。
「チッソ」がその誤りを認めたのは、病気の公式認定から10年もたってから。 患者のある人は和解金で家をたてても、家族はみな水俣病でなくなり、一人残るも障害を背負って働くこともできない。貯金はいつしかなくなり、何を生きるささえにしたら・・と途方にくれる。
当時チッソ組合役員だった人が 「患者の声」を記録し続けている。「 患者の声は人間の声、しかし、相手は人間じゃない、 被害者は相手を人間と思って、自分たちの気持ちを理解してくれると思って 切々と訴えているが、相手は 「組織」。 (伝わらない!!)
とは、いえ被害者の大きな努力によって水俣病訴訟を勝ち取り、和解もある程度進んできた。 ここで、ひとつ発見。 水俣病の認定にはそれまで、感覚障害だけでなく、運動障害など二つ以上の障害がなければ認定できないという 1977年基準というものがあった。
しかし、2004年関西で被害者が訴訟をおこし、最高裁判決で感覚障害だけでも水俣病が認められた。しかし、国は 1977年の基準に固執。 なんと、当時の環境大臣が小池百合子さん。そ、あの候補者の小池さん。
福島原発事故とどこぞ重なる。
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