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2016年9月21日 (水)

「武器ではなく命の水を」

007021025_2NHK Eテレ 特集「武器ではなく命の水を」 を見た。100年に1度という大干ばつのなか、貧困や病気にあえぐ小国に向き合った中村医師の30年にわたる記録。018

彼は15年前、緑の大地計画 を立ち上げた。7000m級の山々がつらなる川から砂漠地帯へ水路を引くことを決意。 026医師は命を救うことが仕事。 水を引くのも命を守るため。049

100人の医師を呼ぶより、水がこの地には必要、と白衣をすて、水路計画を練った。003_5


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もともと土木には素人だったが、日本の江戸時代からの工法、「蛇かご」 で 護岸つくり、「堰」 の工法は故郷の川の斜めにつくる工法が役に立った。 

現地住民たちは、生まれながらの石工ともいえる人たちの強力な協力をえて2001年に始まった計画から 15年を経て 27キロの水路を完成。 (赤い点々が用水路を作ったところ。緑はこの計画で農業地になった。

今は小麦、稲、さとうきび (特産の黒砂糖を作る・写真の茶色く丸いもの) が実り、畜産も戻ってきた。護岸には柳を植え、蛇かごの護岸を根が守り、緑の木陰も作る。

中村医師はいう。 2011年以来、干ばつにあえぐ小国を何故 大国がよってたかって戦争を仕掛けるのか。 とうてい気がしれない。ここでは、食べること、これが一番大事なことで、それ以外は考えられない。026

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長老たちもいう。 家族を食べさせるために、物をぬすんだり タリバンに参加したり、米軍の傭兵になったりする。しかしだれも戦争なんか望んじゃいない。 自分たちの力で食べられるのだったら 誰も戦争なんか行かない。007


040未だにアフガンは戦禍の中にある。 中村さん自身 機銃掃射をうけ、危なかったことがある。 彼はいう。 「これは平和運動としてやったんじゃない、でも結果として子どもたちに笑顔があふれ、大人たちは砂漠地帯だった不毛の地と思っていたところで 収穫の喜びにひたることが出来た。 これを平和と呼ぶのではないだろうか。」045

しかし、60万人の命を保障するこの水路もまだアフガン人口の2%でしかない。 中村さんは水路の完成まじかに800人収容可能なモスクも現地住民と共に建てた。

「イスラムを蛇蝎(だかつ)のごとくみられてきた人々の中に物質だけでなく精神文化の安定が必要だと感じたから」 と彼はいう。

今は水路をさらに広げるため、土木技師を育てる学校の準備をしている。

人間の美しさをここまで体現できた人を私は知らない。

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コメント

私も中村先生の活動には感動しています(*´-`)
でも、協力のしかたがわかりません (/_;)/~~

http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/

雀さん  ほんとに感動的と簡単にいえないすごい方ですね。
このペシャワール会については上記にホームページが
あります。
年会費一般 3000円、維持会員 10000円との規定も
ありました。
悩みますね。如何しましょう? 

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