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2019年1月 5日 (土)

怪じゅうがまちにやってきた

Yjimage6人形劇団プークの「怪じゅうが町にやってきた」 を観た。場所は紀伊国屋ホール。 大舞台なだけに人形もでかい。高さ3メートルもあるような人形が登場。さすが、創立90年事業の幕開けとあって演出もこっている。

怪獣の名前はグリフィン。この名の由来はギリシャ神話に出て来る町の守り神。 

あらすじ、 「ある町に突然怪獣グリフィンが現れた。 町の人々は怖がり、町長は危険を冒したくないので、教会の神父に追い出しを頼む。しかし、神父はグリフィンの優しい心に接し、怪獣と共に町の幸せのためにグリフィンと共に働く。Yjimage4
町がのっとられると疑心暗鬼の町長たちは、グリフィンは秋分の日に子どもを食べる、というフェイクニュースを町中に流す。

ガセネタを信じた町民はまず神父を追い出す。それを知ったグリフィンは町長たちをつまみあげ、神父を町に連れ戻す。真実を知った住民は再び神父と共に新しい町つくりに希望をもやす。」Yjimage5
大仕掛けの人形劇は見ていて迫力満点。 半分の大きさになったグリフィンが雲に見立てた白布があちこちにはためく場面は物悲しく、幻想的。 人形の顔もそれぞれ個性的で、特に町長の栗原さんの声は一座を一段と盛り上げる。名優安尾さんというプークの重鎮がグリフィンの声を担当。力強くもやさしい怪獣の声は圧巻。 また、これだけ大仕掛けの人形操作を一人での操作というのも驚く。 スタッフの苦心が思いやられる。

背景スクリーンの夕焼けの空などそれぞれに独特のしっとりしたカラーが舞台を、また音楽がストーリーを一段と盛り上げている。

グリフィンの優しさは人間の強さの一面なのだろうか。しかし、上からフェイクニュースを流されると簡単に時流にのってしまう庶民の弱さももろだしになる。その中でも、グリフィンを信じ、大勢に流されなかった人たちがグリフィンと共に神父を救い出す。 ただ、筋書としては、ここのラインが少し抜けていたか、論理的でなかった。たとえば、一番最初に仲良くなった子供が「僕はそんなこと信じない、母さんだって」 とでもいえば、大勢に流されない人たちもいたということで大人は納得する。しかし、観客の子どもたちはそんなことは気にしないだろう。

神父が町を追われたけど、グリフィンに助けられて戻ってきたことがうれしいのだ。「やさしさ」と「強さ」、「真実を求める心」などが、子どもたちの心にしっとりと沈殿しながらも「楽しかった、面白かった」 と思ってもらえる芝居としておおいに成功した演出だと思う。

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