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2019年12月 1日 (日)

「宝島」 真藤順丈

51sbx1ymnl_sl500_1 読み終えて、ものすごく感動している。 第160回直木賞受賞、450ページの大作。 あらすじから紹介。

鉄の暴風」が吹き荒れた凄惨な沖縄戦直後から始まった米軍統治時代……。1952年の沖縄で今日を、明日を生きるために米軍基地に忍び込み、基地から物資を奪う「戦果アギヤー」がいた。

伝説と呼ばれ、みんなの英雄だったのが、孤児たち4人組グループのリーダーだったオンちゃん。基地から奪った薬を住民たちの手に渡り命を守り、盗み出した木材は小学校になった。

極東最大の軍事基地「キャンプ・カデナ」に忍び込んだ夜、米軍に追われたオンちゃんは突如として失踪。残された3人——親友のグスクは警官に、弟のレイはやさぐれに、オンちゃんに好意を寄せていた娘は教員として社会運動にも深く関わりながら歴史を生きる。

あの夜、オンちゃんが探し当ててしまった「予定にない戦果」とは一体なにか。伝説のオンちゃんはどうして姿を消してしまったのか。彼らはそれぞれに謎を解き明かそうとし、物語は動き出す。

 瀬長亀次郎という米軍への抵抗運動で知られる戦後沖縄を代表する政治家――、コザ暴動――1970年、コザ(現沖縄市)中心部で起きた数千人の市民による米軍車両焼き討ち事件――など実在の人物、歴史的事実とこの3人の活躍。

疾走感に溢れ、エネルギッシュでありながら文学的・詩的情緒に満ち溢れ、沖縄へのこよなき愛があふれかえる。その苦しみ、悲しみもまた本土とは比ぶべくもない奈落の深さを想起させる。 沖縄を本土はどこまで理解しているのだろうか、沖縄の観光地図を見るとどこにも基地はない、今はリゾート地として観光会社は喧伝している。 ここまでの苦しみの上にさらに日本政府は辺野古基地で沖縄の美ら海を消滅させようとしている。

ぜひ、多くの方に読んでもらいたい書。

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