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2017年12月 9日 (土)

本 バグダットの靴磨き

Yjimage4NHK高校講座 現代文 で何度もこの本を教材として取り上げていた。、左手の痛いのを幸いと この本を読み始めた。 これは短編で 「9・11 変容する戦争」 という700ページ強の中の一編なので、読みやすい。(米原 万里 著)  他の短編はまだ少ししか読んでいないが、タイトル通り、 「戦争」という概念の変化、日常生活の中に忍び込むその影をソフトランディングの中に克明にとらえている。

「バクダッドの靴磨き」 あらすじImg_2_m1
主人公のアフメド(12歳)はお客の日本人ジャーナリストにお金を稼ぐ必要が自分にはあると話す。そこでジャーナリストがお金を払うと これまでの自分の人生について話し始める。

お父さんは戦争に行って連絡が取れなくなった。 お父さんの弟の家が米軍の爆撃で跡形もなくなったので、おじさんが家に転がり込んできた。おじさんはお母さんに気がある。僕がそれがいやで ことごとくおじさんに冷たく当たっていた。ある日、米軍の誤爆で自分が外に遊びに行っている間に祖母、二人の妹、そして家がすべて吹き飛ぶ。 これで、母とおじさんに自分がいなくなれば、二人は楽しくやっていけるだろう、と悪態をついたりもする。しかし、この悲しみは米軍のせいだと気が付き、ビラまきなどの反米活動に加担する。、それが米軍の知るところとなる。 あわや逮捕というときにおじさんがその罪を科って出、おじさんは殺されてしまう。Img_fbc9d15d071e2f1cbbafe547110307d
 お母さんも仕事先の誤爆で亡くなる。 家族が死んだのは自分のせいだ、せめて、お母さんにおじさんとの安らかな日々を送らせてあげたかった、と自責の念に駆られる。 そして最後には自分はコルト拳銃という銃を買うためにこっそり学校を抜け出し叔父さんが残してくれた靴みがきの仕事をしている。

 その銃をどうするのかと問うジャーナリストにアフメドはいう。「人を殺ししはしない。自分が殺すのは侵略者達。占領者達だけだ。」と話す。 これは創作ではなく実話に基づいている。

高校講座では、最後に教師は問いかける。このジャーナリストはアフメドの最後の言葉になんと答えたでしょう? 

私ならなんと答えるだろう??

2017年12月 4日 (月)

本 「武器輸出と日本企業」


Pk2017081902100058_size01望月衣塑子さんがわが市に来るというので、あわててこの本を読む。
安倍政権は2014年4月に、武器や関連技術の海外移転・輸出を禁じていた「武器輸出三原則」撤廃し、ほぼ解禁となる「防衛装備移転三原則」を決定。財界のかねてからの要求であったこともあり、武器輸出を認めた。
ある大手防衛企業の幹部は「日本の武器輸出解禁の動きはあまりにも早くて、アメリカのような枠組みや支援体制をつくる時間がないんです。そんな中で防衛省や経産省が、防衛企業にとにかく『売れ、売れ、売れ』とやっている。3647ee85ee3a4f9439daa6696904b6dc1_2

「企業人たちの迷い」ということで、「軍事にたずさわっているということで企業の評価が下がるというリスクは取りたくない」 「できることならやりたくない」という声もある。  武器製造に突き進めない理由として、経済的な面もあるが、海外に技術が流出することへの懸念、武器を売ることでテロの標的となる恐れなど自分の身に降りかかるリスク、武器を売ることへの心理的な抵抗などがあるという。
 
、防衛省は、大学や研究機関の民生技術(=デュアルユース技術)を防衛にも積極的に活用するということを「防衛計画大綱」で定め、大学や研究機関との連携も強めている。しかし、大学や研究機関では、第二次大戦の教訓から、研究が軍事に転用されないよう厳しい取り決めをしてきたいきさつがあり、研究者たちは苦渋の選択を迫られるようになっている。
 
筆者は、それらの現場の企業人・研究者たちを丹念に取材。41353bc056b5319757ababc90e7fdeeb1

政府が武器輸出を解禁する一方で、F15やオスプレイなど米国製の武器を“爆買い”し、年間500億円~1000億円で推移していた海外からの(特に米国の高額な)武器調達が、15年度には5128億円に増大。
アメリカは、軍事費を2012年度から毎年削減。しかし、日本の防衛費は、2014年度から毎年増え続け、2016年度は5兆円を越えた。
 
国家財政が疲弊したアメリカが軍事費を削減することによって、米国の巨大な軍需産業の利益が下がらないよう、日本に高額な武器を買わせる──日本の軍需産業が影響を受けるので武器輸出を解禁して、海外に展開して売れるようにする……こんなシステムが出来上がってきている。
 
いつの時代でも、武器を持つのは「国を守るため」 「抑止力のため」と国の指導者は言う。誰も「戦争をするため」とは言わない。
武器を持てば、使いたくもなり、在庫も早く一掃したくなる。一方、武器を他国に売る場合は、“実践”での効果がモノをいうため、それこそ戦闘地で使いたい。0431
日本が「国を守るための最低限」の武器を持つ国から、再び「軍事大国」化の道を突き進むことのないよう、国民がしっかりと政府のやることを見張る必要がある。2015061715_01_1b1


 
と、著者は警告する。 
( ユーロサトリ とは パリで開催される国際的 な防衛・安全保障展示会。2年おき開催。)
 

2017年12月 1日 (金)

江戸のお店屋さん

Yjimage2孫たちへの本のプレゼントが決まった。昨年は小5の子にはおもちゃだったが、やはり元に戻って本。

5歳の子には 「サンタクロースってほんとにいるの?」、

小2の子には「おかあさん げんきですか」 

3歳の孫には 「しゅくだい」。 もぐらくんの先生は宿題をだしました。それは 「だっこ」してもらうこと。なんともいえないあたたかいまるで本全体が暖炉の中にすっぽり入っているような絵本。350_ehon_916091

小6の子には今、一所懸命勉強しているので軽い本、とはいえ 知識欲をおおいにくすぐってくれ、大人も「あらそうだったの!」 と楽しい声を上げる絵本 「江戸のお店屋さん」 4593560896_20131120165100_op11

製本屋さんに 「けしょうきり」 という担当がある。ただの化粧切りだと、「化粧」をやめることかと思ってします。 でも・・・。

「ちょうちょううり」、「とうがらしうり」、 ユニークでのどかな江戸の町が思い浮かぶ。4593560950_20150212113006_op11

2017年11月27日 (月)

サンタクロースってほんとにいるの?

Yjimage2クリスマスプレゼントに本をと思って孫たちへの本を探している。 あれこれ迷うが抜き出した本。

5歳の子にこの「サンタクロースってほんとにいるの?」、親子が食卓でお風呂で会話しながら子供の可愛い質問に大人が真剣に答えている。「どうして夜にくるの?」、「一人でどうして世界中の子どもたちにまわれるの?」、「どうしてぼくの好きなものを知っているの?」 。大人は最後にいう、「子どもたちの幸せを願って世界中を飛び回っているんだ」Yjimagecsr2aw3d

小学2年の子に 「おかあさん 元気ですか」 、おかあさんへの思いのたけを子ども目線でたのしく綴る。こんな表現力のある子に育ってもらいたい。

3歳の子に  かわいい豚ややぎ、うさぎ など 動物がいっぱい出て来るし、一ページの中の文章もわずか1行あるかないか。  いいな、と思いきや、 かなり深い。 おおかみはこの世にいなくなってしまったけど実はたった一匹残っていた。Yjimage4_2
その一匹は仲間を探して、あちこちの町を放浪。しかしいるのはちがう動物ばかり。で、思う 「おれはおれなんだ、おれは おおかみとして生きていくんだ」。 大人にも感じるところがある絵本で、これは3歳には無理かなぁ。もっとしらべよう。Yjimage1_2

小学6年の子に  「さよなら スパイダーマン」 が第一候補になったけど、今は彼は受験勉強中。 301ページにも及ぶとなるとこれも再考。

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第二候補として  米倉斉加年さんの 「大きくならなかった弟たちに」  第二次大戦中に生まれた弟は栄養失調で亡くなった。 思うようにお乳もでず、ミルクも飲ませられなかったからだ。 米倉さんは最後にいう。 「私の弟が死んだ太平洋戦争は、日本がはじめた戦争なのです。そして、朝鮮、中国、東南アジアの国々、南方諸島の人たちをどんなに苦しめ悲しませたことでしょう。Yjimage9

それは私たちが苦しみ、悲しんだ以上のものです。そのことを私達はわすれてならないと思います。そのことを忘れて、私達の平和は守られないでしょう。 1983年 夏 」

2017年11月26日 (日)

本 「新聞記者」

Yjimage6望月衣塑子さん著 「新聞記者」を読んだ。 真実を知りたい、という彼女の熱意とその質問を裏付ける行動力にあれよ、あれよ、と目をみはる。 最初は事件を追うだけなのか、とも思える流れがいつしか、事件追及は衣塑子さんと共に、行動していくような臨場感。 フォトジャーナリストの本との出会いから新聞記者になり、特ダネを書いたり、誤報で訴えられたりしたこともあったが、17年を経験。森友・加計問題の追及の甘さから「自分が参加して官邸取材と官房記者会見の質問に立つことを決意。170912061_3

2017年3月から森友、加計の取材チームに参加し、前川喜平前事務次官へのインタビュー記事などを手がけたことや、準強姦の被害を訴えた女性ジャーナリストへのインタビュー、取材をしたことで、「告発している2人の勇気を見ているだけでいいのか」と思い立ち、2017年6月6日以降、菅義偉。内閣官房長官の記者会見に出席して質問を行うようになった。170914011

通常の官房長官記者会見では記者の質問は1人が2~3問で10分程度だが、2017年6月8日で望月は加計学園問題に関して、40分の時間をかけて23回の質問を繰り返したことで注目を浴びるようになる[望月は「私は政治部でなく、社会部の記者です。社会部で警察や検察の幹部とやりとりをしてきたなかで、執拗に質問しないと、肝心なことを答えないことを、身に染みて知っています。答えをはぐらかし、時にはウソもつかれます。」と意義を説明。

おかしい、と思えば何回でも質問を繰り返す。これが望月さんのスタンス。O09881334140694294361_2
記者会見での記者の質問に官邸報道室が注意喚起をすることはあったが、初めて文書での抗議もあったりした。 今後も様々な攻撃があるかもしれない。

こんなぶれないジャーナリストを後押しする上司、仲間は今のメディアには少ない。 我が家も毎日新聞をとっているが、契約切れの来年3月以降は 東京新聞に切り替えようヽ(´▽`)/   ところで、12月10日、入間市産文センターに望月さん本人が来る。多忙なあなたも是非参加してほしい。

2017年11月15日 (水)

子どもの脳を傷つける親たち

51psv1tr5l_sx322_bo1204203200_1さて、今日は七・五・三の日。ご存じのように子供の成長と幸せを願う日。 どうしてこの日になったかというと

昔は赤子の死亡率は高く4歳になってやっと人別帳に書き込まれる位だったから、三歳 めでたい、五歳、七歳 なおめでたい。

そして、旧暦の15日はかつては鬼宿日(鬼が出歩かない日)に当たり、何事をするにも吉であるとされ、 旧暦の11月は収穫を終えてその実りを神に感謝する月であり、その月の満月の日である15日に、氏神への収穫の感謝を兼ねたという話や、七五三をすべてたした数が15になるからとも言われている。

話し違って、ふと新聞で紹介された本が気になり、読み始めた。 子育てはとっくの昔に終わったけれど、孫たちがいる。その親はどのように子どもに接しているだろうか。私は親力の未熟さから怒りにまかせて手をあげたり、当時住んでいた家のトラブルなどから とにかくお金を貯めて自分の家が欲しい、一途に七五三の祝いもしてあげなかった。

「子どもの脳を傷つける親たち」 では
マルトリートメント(不適切な養育)が子どもの脳を“物理的”に傷つけ、学習欲の低下や非行、うつや統合失調症などの病を引き起こす。脳研究に取り組む小児精神科医が、科学的見地から子どもの脳を解明し、傷つきから守る方途と、健全なこころの発達に不可欠である愛着形成(抱きしめなど)の重要性を説く。Yjimage6_4
幸い3人の子たちは幸せな家庭を築いているが、この本を読み進めていくうちに冷汗がたら~~り。

あの座間の9遺体遺棄事件。加害者は憎みて余りあり、極悪無道の人間とはいえるが、彼は幼少年期に両親からの愛情を受けたのだろうか。両親だけでなく、社会からは? とも。

この本は子育て世代だけではなく、介護を必要とする人に接している人にも勧めたい。      

2017年11月14日 (火)

絵本 すえっこおおかみ

Yjimage8オオカミついでに絵本の紹介。 あすなろ書房出版 「すえっこおおかみ」

お母さんは登場し」ない。お父さんと子どもたちのなんともほほえましく優しさにあふれた絵本。それでいて、大人であるお父さんはたくましく、力強く 心から子どもたちがたよれるお父さん。M94951718382_31
4人兄弟のすえっこは、まっすぐころがれない、ちょうちょを素早く追いかけられない、高く飛び上がれない、と ならの木に隠れてばかりいる。 お父さんは心配して 「いいんだよ、大きくなればできるようになる」 とやさしく見つめる。 「すえっこ」は 努力した。Kaiko99jpimg600x45014467166342baqum
最初は草の上ほどのたかさ、次はヒナゲシより高くとべるようになった。 石ころだらけの道だって飛び回れるようになった。 父さんはいう。 「この大きな ナラの木だって最初はこんなちいさなドングリだったのだ。 オオカミ父さんのやさしさに包まれて、子どもたちはすくすくと成長していく。Image2

オオカミについては、明治以降西欧文化の導入と共に「赤ずきんちゃん」に代表されるように「怖い存在、」 として日本人の意識の中に定着していった。 それは一神教によるアミニズム排斥の名残りでもあった。 

近年、映画 「おおかみこども雨と雪」、絵本 内田燐太郎著 ともだちやシリーズ、きむらゆういち著 あらしのよるに シリーズ などオオカミへの親近感を通わせるものも多く出版されているが、 「赤ずきん」 ほどの浸透力は持てなかったと思う。 地球温暖化への懸念がますます高まる中、オオカミへの偏見を払しょくしたい。

2017年11月 7日 (火)

絵本 せかいでいちばんつよいくに

 Yjimage4「ぞうのエルマー」などの作者、デビット・マッキーの作、ほのぼのした可愛らしい雰囲気. ジョン・レノンの 「イマジン」の世界 を思い出す。

あらすじ
むかし大きな国がありました。大きな国の人々は自分達の暮らしが最高の暮らしだと固く信じていました。
「世界中の人々を幸せにするためだ、征服すればわれわれと同じ様にくらせるのだから。」と、大統領は強い兵隊と大砲で次々戦争をしに行き、次々と征服していきました。
最後に残ったのはあまりにも小さいのでほおって置いた国。残しておくのも気持ちわるいので出発。Img_31

ところがこの国には兵隊がいない。 お客さんとして歓迎された。楽しそう・・・さて大きな国はどうしたのでしょう、征服できたのでしょうか。ちなみに最後のページで大統領が息子に歌ってあげた子守唄はこの小さな国でおぼえた歌。Img_21

 最後はハッピーエンドの楽しい雰囲気で終わる。強い国は小さな国を征服したの?作者はすっきりとハッピーエンドにしたのか、かんがえてみないとわからない。何が一番幸せなのか、どうやったらみんなが幸せになれるのか・・・、Img_51_2
それから、「どうやったら戦争がなくなるのか」。今一番考えなくてはいけないテーマなのかな。Img_111_3


でもこうして簡単に戦争がなくなればいいけど・・・、「強さ」って何? 

絵本っていいなぁ (・∀・)イイ!

2017年9月30日 (土)

「君たちは どう生きるか」

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1931年初版、現在67刷 という吉野源三郎著 「君たちはどう生きるか」 の漫画版を読んだ。 漫画とはいうものの、かなりのスペースに漫画はない。問いかけや主人公少年のおじさんの社会科学的認識にあふれる。

15歳の少年が学校や友人間でさまざまな経験をし、悩みながら成長していく姿は自分の子ども時代をも連想させる、いやそれどころか今を生きる精神的支柱は何なのかさえ問うてくる。

著者が少年の成長に託して語りたかったこと、それは社会科学的認識に裏付けられた人生をいかに生くべきかということだろう。41wpn00rxl_sx325_bo1204203200_1

おじさんは最後にいう。「正しい道義に従って行動する能力を備えたものでなければ、自分の過ちを思って、つらい涙を流しはしないのだ。Bookfan_bk48387294721
人間であるかぎり、過ちは誰にだってある。 そして良心がしびれてしまわない以上、過ちを犯したという意識は、僕たちに苦しい思いをなめさせずにはいない。」

難しい言葉を使っているけど、要は正しい道義に従って行動するば、人生悔悟の涙は流さない、ということなんだろうな。

これは1931年の出版、軍国主義真っ盛りのなか、なかなかこうした言葉で少年に訴えることは難しかったに違いないが、著者の勇気にも大きな尊敬を持つ。

2017年9月28日 (木)

むかし 僕が死んだ家

Bn22601東野圭吾は面白い。推理小説は心身の休養がほしい時にはもってこい。 これは初期の東野作品。

幼い時の記憶を取り戻したい元彼女に頼まれ、昔住んだであろう不思議な別荘をたずねる元彼の二人。全編一件の家の中での家具、本、壁、置物などをめぐり次々に推理をめぐらせ、ついには彼女の過去の記憶を取り戻す。9fa8ea641

幅広い知識やするどい想像力、大いなる発想が読者にも試される。たとえば、彗星を見る場合、この家の位置からは見られるはずがない、とか 彼が30分もかけて開けられなかった金庫を彼女は難なくあけてしまう、とか。

人生もそうなんだな。こんなに複雑で魑魅魍魎(ちみもうりょう)とした世の中、するどい推理で世の中をすっきりさせたい。

ところで、今日の誕生花はトレニア、園芸種として幅広く出回っている。花言葉は「愛嬌」、人間、愛嬌がなさすぎる人がいっぱいいる。トレニアを植えてみよう。1c8ffe703e58e320e0313531a093b025_14

突然ですが、昨日は横浜に米軍爆撃機が落ちて、3歳の子は 「パパ・ママ バイバイ」 、1歳の子は 「ボッボッポ ハトポッポ・・」 と歌いながら死んでいった日から40年。記憶にとどめたい。https://wararchive.yahoo.co.jp/wararchive/kanagawa.html

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